グルメの部屋(3143)御田町 桃の木 (モモノキ) 東京で中華料理でミシュラン☆☆を獲得している2店のうちのひとつ、名実ともにトップの店 <再掲載>
中華料理 <2018年ミシュランガイド東京☆☆(23)> <モダンチャイニーズ④>
住所: 東京都港区三田2-17-29オーロラ三田 105 050-3155-1309
(評価)☆☆☆☆1/2☆
(*評価基準:☆5=毎週行きたい/ ☆4=月1回は行きたい/ ☆3=年一回程度/ ☆2=もう行かなくても/ ☆1=絶対行きたくない)
*評価については、事前期待と事後評価にギヤップがある程(事後評価の方がいい場合)高くなるように☆を付けています。またシナリオを持っている店を評価しています
*ブログがヤフーからこちらに移行してきたので2018年に遡ってミシュラン☆付のレストランのみ再掲載してみました。
(コメント)
恒例のワイン仲間4名でやっと予約できたので、ワイン2本持ち込み(持ち込み料一本4,000円)中華料理とのマリアージュの会を実施しました。ここの料理の特徴は広東と上海を中心に北京や四川の要素を取り入れる中華料理で旬の食材を使用し独自のアレンジをきかせた食べやすく優しい味わい(油脂を控え、繊細に)の料理と、リーズナブルなワインや紹興酒のマリアージュが楽しめます。お店は2005年にオープン。オープン当時は何度か訪問していましたが最近はなかなか予約できなくご無沙汰していました。また昨年ミシュランも☆2個に昇格しました。場所はJR 田町駅徒歩10分、都営三田線三田駅徒歩8分の慶應女子高校の裏手にあるマンション1階にあります。店内は白を基調とした店内は明るく綺麗。書や陶磁器を飾ることで高級感も感じさせます。テーブル席でコースメニューを頂きます。今回は15,000円のお任せコースにワインの持ち込みしました。先月ナパで買ってきた「プライド」の赤ワインを持ち込みました。屋号の由来は何も言わなくても美味しいものの下(桃の木)には人が集まってくるという気持ちが込められているのでしょう。シェフは料理歴約30年という実力派。コースの内容は
南京豆のアミューズ
揚げピータンと甘鯛の甘酢ソース/
パパイヤの蒸しスープ/ スペシャリテの「パパイヤの蒸しスープ」。フォトジェニックな一品。真ん中の部分をくり抜き、中には鶏出汁のスープが入っております。スープの中には白木耳、鶏肉、豚肉、干し貝柱などが沈殿しております。
揚げ茄子の唐辛子山添え、山椒の風味添え/ 見た目がインパクトありますね。一見辛そうですが、この料理は辛くなく唐辛子の“風味”を楽しむ料理。茄子がいい揚げ具合。茄子が甘い。
黒酢酢豚/ こんなのは酢豚じゃない!牛ほほ肉の赤ワイン煮のようなブロックで酢豚が皿に。
ナイフとフォークで切り分けてバルサミコ酢ソースをかけて頂く。美味くないわけがない。
九州クエの煮つけ/長崎天然のクエ。油通しした葱、中国醤油のタレと共に。美味しいです
貝柱チャーハン/とどめは貝柱チャーハンに九州産クエソースをかけてたべる〆、最高です。
“揚げ”により油分を感じさせつつ、細かく刻んだ葱、生姜、ディル、シャービル、甘酢、唐辛子ソースでさっぱりと。ここのチャーハンは半端なく美味しく広尾の「春秋」の卵チャーハンと二分する素晴らしい美味しいチャーハンです。
マンゴープリン/フレッシュなインド産アルフォンソマンゴーの風味豊かに、仕上げはオールド香港スタイルで。濃厚なマンゴープリン。果実味は抑え気味だが悪くない。甘さ控えめで、完成度は高い
とにかく一皿一皿に独特なセンスがありシェフの技術的高さを感じます。サービスは一流のサービスではないですが親しみやすい丁寧な接客。気持ち良い。小林シェフの気配りがきちんと従業員の方にも受け継がれています。この店を一言で表現すると美味しくて、繊細で、体に優しい中華料理です。ミシュラン中華料理部門「茶禅華」とともに日本最高位なだけあります。大変満足しました。ごちそうさまでした。